青森ヒバとは
青森ヒバは、日本の青森県に自生しているヒノキ科の針葉樹で、特に青森県の八戸市や十和田市周辺で見られます。厳寒の地で風雪に耐えながら約300年〜600年の年月を要して青森ヒバは生きているため、ものすごく稀少価値が高いです。また木曽ヒノキ、秋田杉、青森ヒバは日本三大美林とも言われ、耐久性にも優れた木材で古くから建築資材にも多く使用されています。
青森ヒバとヒノキの違い
青森ヒバとヒノキは同じヒノキ科の針葉樹ではありますが、ヒノキは日本全国に広く分布していて、各地でみられる一般的な木材に対して、上記で述べたように青森ヒバは青森県の一部の限られた地域で自生しているため、ヒノキよりも希少価値が高いです。
ヒバは別名「アスナロ(翌檜)」と呼ばれております。その由来は「明日はヒノキになろう」からきており、ヒノキに劣っているように思われますが、特有の芳香を持ち、枯死しても芯まで腐らないほどの耐久性があり、木材としては、ヒノキにひけをとらない優良材とも言われております。
ヒバがもつその特有の芳香の成分のなかには、ヒノキチオールが入っております。その名前から、ヒノキに多く含まれていると思われがちですが、ヒバにはヒノキのより多く、特に青森ヒバにはヒノキの10倍ものヒノキチオールが含まれていることで知られています。
青森ヒバの特徴と効果
青森ヒバに多く入っているヒノキチオールにより、驚くような効能効果がたくさんあります。
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独特の芳香があり、その香りは緊張を和らげ、落ち着きを与えるリラクゼーション効果があることが立証されています。消臭・脱臭効果もあり、臭いがキツいところに青森ヒバのチップなどを置いておくと臭いを取り除いてくれたりします。
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抗菌・防虫・防ダニ効果があります。青森ヒバによって建てられた家は、蚊やシロアリなどが近寄ってこないなどの事例があります。
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耐水性・耐腐性に優れており、湿気や腐食に強い性質があります。そのため、外装材や風呂桶などの製品にも利用されており、特にヒバで作られたまな板は高級品で非常に重宝します。
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振動を吸収する性質もあると言われます。この特性を活かして、楽器の共鳴板やお風呂の床材にも使われることがあります。
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青森ヒバは木目が美しく、淡い色合いが特徴的でもあり、インテリアや工芸品にも多く利用されております。
これ以外にも多くの効果や特徴があるといわれている青森ヒバは、とんでもない可能性を秘めた木材です。